前回の記事から引き続き、カリカットどたばた旅行のお話です。
乗船レベルや入港許可の問題が解決した私は、一路リスボンへ。
リスボンはEUの中でも多くのプレイヤーが集う街。
商会のショップやプレイヤーのバザーが多く開かれていますので、
まずは船のパーツをそこで手に入れようという肚です。
リスボンの銀行前や商会管理局(商会設立や管理に関する事務をしてくれるお役所)前には、
今日もたくさんのプレイヤーがバザーを開いています。
商会ショップにも目移りするくらいたくさんの商品!
うっへっへ、重畳重畳。これならすぐにパーツが揃うわい。
船を手に入れるには3つの方法があります。
ひとつ、親方と呼ばれる造船所の人から既製品を購入する方法。
ひとつ、プレイヤー自身で欲しい船を新造する方法。
最後のひとつは、ほかのプレイヤーが売っている船を購入する方法。
↑アレクサンドリアの親方。しぶい……!
ただし、既製品として売っている船はごく一部ですから、
多くの高性能な船はプレイヤー自身が指定の場所で作る必要があります。
今回の巡航型軽クリッパーも、プレイヤーがカリカットに赴いて新造する必要のある船。
私自身は「造船」と呼ばれる、船を自作するスキルを持っていませんので、
ほかのプレイヤーにお願いして船を作ってもらわなければなりません。
船を作る段になってすったもんだしては失礼なので、
前もって必要なお金やパーツを集めておく必要がある、というわけ。
[0回]
ついでにカリカットへの貢ぎ物……もとい、交易品も作っておかなきゃ。
移動費だってバカにならないし、貯金はこまめにしていかないとね!!
こんな日ぐらいハメを外せばいいのに、骨の髄まで小市民な私です。
アムステルダムで買っておいたジン(北欧の名産品)に加え、
冒険クエストのために取得した「工芸」というスキルで
ウイスキー(イングランドの名産品)とブランデーを量産して、名産品コンボも狙います。
※名産品コンボ:名産品2種類以上を一度に売却して、大量の経験値と利益を得ること
準備を着々と進めていた私ですが、ちょっと困ったことが。
必要なパーツのうちのひとつが、どうしても見当たりません。
サーバーも移動してみたのですが、パーツの材料なら売っている。
でも、肝心のパーツはなくて、それを作るには「工芸」の高いスキルが必要。
お酒をカンパ~ン(合成)して喜んでいる私レベルではとてもとても。
困った末に商会の方に相談してみると、ある方がそれなら作れるよと言ってくださいました。
しかも! カリカットまで連れて行ってくださるとのこと!
その上に! 船を作ってくださるとのこと!!
「うわああ、ありがとうございます~」とわたわたしながら、
急いで材料を買い集めて、落ち合う約束をしたオポルト(リスボン北の町)へ。
来てくださったAさん(仮称です)に材料と製作費を渡し、ドキドキしながら見守ります。
しばしののちに「できたよ~」と言われて、ほっと一安心。よかった!
パーツよーし! お金よーし! 貢ぎ物よーし!
言語はとりあえず西アフリカ諸語を覚えておいたから、
インド諸語とスワヒリ語、ペルシャ語は補給地点で覚えればよーし!
心の準備……ドキドキしてるけど、問題なーし!!
Aさんと艦隊(パーティー)を組んで、ついにカリカットへ向けて出発です!!
……と思って、オポルトを出航したらいきなりの嵐!
嵐はすぐに去ってしまいましたが、若干船体が傷ついてしまいました。
乗り換えが目の前とはいえ、大事な相棒に傷がついてしまうとは、
先行き不安なことこの上ない……。
さてさて。
その1では説明し忘れてましたが、船には航行速度というものがあります。
簡単に言うと、良い船に乗って良い帆をスロットに入れていると、
洋上での移動速度が速くなるという仕組み(簡単すぎるかな?)。
Aさんは高レベルのプレイヤーなので、
当然私より良い船に乗っていて、移動速度は私とは段違いに速いです。
こうなると一緒に艦隊(パーティー)を組んでいても、組んだ相手とはぐれちゃいますよね?
それを解決するのが「追従」というコマンド。
提督(パーティーのリーダー)の船に引っ張ってもらうことで、
自分の船足がどれだけ遅かろうと提督と同じスピードで船を走らせることができます。
使うにはマップの左下にあるボタンをポチッと押すだけ! 簡単便利!!
で、Aさんの乗っていた船ですが、とにかくすごかった!
その船足の速いことといったら!!
私の船だとのた~っと動く景色が、びゅんびゅん後ろへ流れていきます!
船に乗せられる物資の数も段違いらしく、カリカットまでの最短航路を取っています!
無補給でこんなに航行できるなんて! すごい! 感動!!
まだカリカットに着いてないのに、道中からこんなに感動してどうするんだ!
でも感動! 新鮮! びっくり!!
Aさんはスキルもバシバシ使っていきます。
行動力(スキルを発動するためのポイント)もスキルの数も、私とは比べ物にならないくらい多いのです!!
その私はといえば、道中2回もAさんから水や食料の補給を受ける始末。
なんて情けない……。
水や食料は20日分持って、それ以外には交易品を詰め込んでいましたが、
一気に連れて行ってもらうのなら、適当に交易品を売り払って、
全部水と食料に積み替えればよかった……。
そう気づいても後の祭り。
オポルトを出発するとき、「多めに持っていくので水と食料は気にしないで」と
Aさんに言われたときに、なんで思い至らなかった私。
せめて食料は自給しようと魚を釣ってさばき、食料に転用するものの、
水だけは自分のスキルでは何ともなりません。
Aさんのご厚意に甘えつつ反省。次から気を付けよう
そのうえ道すがら、知識に乏しい私に、
Aさんは船に関する様々な知識を授けてくれました。
(船関係って本当にシステムが込み入っていて、攻略wikiを読んだだけでは理解しにくいんです。
自分で造船スキルなんかを取って作ってみれば違うんでしょうけど……)
お話をしている間に、あっという間にカリカットへ到着です!
おお、これが噂の神秘の国ッ!!
感動してキョロキョロする私。
椰子が生えてる! 街が暖色の石造り!
地中海の空の青さにも、初めて行ったときは驚いたものですけど、
インドの空は高く澄んで晴れやかな青さでした。
わーわー! ついに来ちゃったよ、インド~!!
やっぱり酒場のメニューにはカレーがあるのかな~!?
どっかにマハラジャがいるのかな~!?
はしゃぐ私でしたが、その後、背中を何度も汗で冷やすことになろうとは。
そのときは、思いもよらないことだったのです……。
(その3へ続く)
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