MMOなんだから当然なんだけど、やっぱり思ってしまうことは、
この世界にはたくさんの、いろんな人がいるんだなァということ。
昨晩はマルセイユで行われたアカデミーというものを見学に行ったのですが、
そこでは、これまでに見たこともないような数のキャラクターが
自分と同じように動いて、喋って、遊んでいました。
↑アカデミー開催中の模様。
立っている方々、全員がプレイヤーキャラクターです。
(載せても大丈夫……だよね?
自分が写ってるのはどういうことじゃい、という場合はお手数ですがお知らせください)
大抵のネットゲームには白チャ(白チャット)、あるいはSayというものがあります。
これは自分の周囲の狭い範囲にいるプレイヤーのみに届くチャットメッセージなのですが、
日本にサーバーがあるゲームで、このチャットメッセージを目にする機会はあまりありません。
自分のチャットメッセージが表示されるということは、
他人のチャットログやシステムログを流してしまうことになるので、
相手の定まったチャットは、特定個人にだけ声が届くTellやチャットルーム、
商会チャット等を利用しようというのが、
日本のネットゲーム界のお約束みたいになっているからです。
お約束といってもどこかに何かが書かれているわけではなく、
ただなんとなく、自分も他人に迷惑をかけないようにしよう程度のお話なのですが、
国民性という観点から見ると、どのネットゲームでも同じ風潮が見受けられるのは、
大変面白いことですよね。
最近では、国民的RPGから派生したMMO、かのDQXでも同じ光景を見ました。
初期のころはSayやShout(Sayより広範囲に届くメッセージ)が多く見受けられたのですが、
このゲームが初MMOだったプレイヤーが、MMOというものに慣れてくるにつれて、
パーティー募集や物の売り買い等以外ではSayやShoutを控える空気が生まれていき、
既存のネットゲームと同じようなところに落ち着いたのは、興味深いところです。
(といっても、DQXはコミュニケーションまわりの仕様の不便さから、
Sayなどが聞こえる確率は他のネットゲームに比べて高いですが)
[6回]
大航海時代オンラインにおいても、そういうわけか、商会システムの発達からか、
普段はSayによる会話を見ることは少ないのですが……
アカデミー開催中はそんなこともなく、まさにお祭り状態。
「よろ~」「あり~」「おつ~」「いい勝負でした^^」「w」
こんな白字チャットが乱れ飛ぶ乱れ飛ぶ!
チャットログは読む端から流されて、目が追い付かないこともありました。
アカデミーというものが開催されるよ、と教えてくださったフレンドの方曰く、
全サーバーから論戦の強豪が集まっていたらしいのですから、
それはもう当然というか、すごすぎるというか……。
私のテンションも最初からクライマックスです!
私自身はアカデミーや論戦の仕様がよくわかっていなかったので見学組でしたが、
行き来するプレイヤーやチャットログを見るだけでも充分に楽しむことができました。
(未だにわかっていないので、説明も書けないという……。
発見物カードという冒険の際に手に入るカードを使ったカードゲーム大会、らしい)
で、ここで冒頭の話題に戻るわけですが、
この世界にはたくさんの、いろいろなプレイヤーがいるんだなァと、改めて思ったのです。
集ったプレイヤーの皆さんは、上級者が大半だったようですが、
中には私と同じくらいのレベルの方もいらっしゃいました。
いろんな名前の人がいます。相手のいることなので詳しくは書けませんが、
何かのセリフ、何かのキャラ、欧風の名前、和風の名前等々、年代も様々なようです。
また、まったく同じ格好をしている方もいません。
皆さんが凝った格好をしていて
キャラクターネームに合った格好をしている方もいれば、
まさにシノワズリ、ジャポニズムといった欧州風の顔立ちの方もいらっしゃいます。
(といっても、シノワズリは18世紀、ジャポニズムは19世紀のブームなので、
15世紀~17世紀あたりの大航海時代よりずっと後の話になりますが)
特に気になった服装は、カッコいい赤のジャケットと燕尾服、
そして、長いマツゲのついた大きな兎の被り物。
兎の被り物はきっと卯年の限定装備なんだろうな、と想像がつきましたが、
ほかのものはどこで手に入るのやら、名前すらわからないので検索のしようもありません。
裁縫のランクをこのままあげれば、作れるようになるのかしらん。
集った方々のメモリアルアルバムを見るのも楽しい。
あ、この人はコンプリートを目指してるんだな、とか
この人はこういう道のりでプレイをしてきたんだ、とか、
同じシステムなのに人によってわかることが違う、っていうのはなかなか面白いと思います。
乗っている船も、出身国も、きっとディスプレイの置かれている場所も様々。
そんな集団に埋もれていると、あァネットゲームだ、と感動しちゃいました。
やがて2時間近くにわたるお祭りも仕舞いとなり、
潮の引くように人がいなくなっていったマルセイユの広場に立って思ったことは、
やっぱり世界って広いんだなァ、ということ。
もちろん、ゲームの世界には果てがあって、データにも限界があって、
クエストの数も職業の数もスキルの上げ方も定められたものなのですが、
そこに意志を持った人がいることによって、
それはもう終わることのない世界になってしまうのです。
会ったこともない人がいる。
自分では考え付かないような方法で遊んでいる人がいる。
効率重視の人がいれば、私のように楽しさ一番の人もいる。
いつかあの集団に飛び込んで、対等に遊べるようになってみたい。
いろんなお喋りをして、自慢したりされたりしたい。
マルセイユからナポリを目指してインディアナ号の帆を操る私の頬は、
はるかな期待と予感に、たしかに紅潮していました。
PR