まだまだ船ができていません。
しかも混乱と緊張のあまり、スクリーンショットを撮るのも忘れていたので、
前回は文字ばっかりになってしまいました。
ここでもすみませんすみませんです。ああ、本当にもう……。
ーー前回のあらすじーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
造船について理解していないは、インドで言葉は通じないは、
敵は強いはですっかりしょぼくれていた私。
しかし、まだまだ地雷は残っていたのです……。
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しょんぼりしつつも商売なので、
友好的にジンやウイスキーを差し出したつもりの私。
しかし、交易商のおっちゃんは冷たい態度で、差し出したお酒に0Dの値をつけました。
↑以前に撮ったものなので、アイコン右下の所持数がおかしいですが。
お酒みたいな、その土地で取引が禁じられているものは0Dと換算されます。
タダで引き取るということは、きっとゴミに出されちゃうんでしょうね。
……え? どういうこと?
飲酒が宗教で禁じられているエジプトやトルコ近辺ならともかく、
インドでもお酒って禁じられてるの??
疑問符だらけの頭で、とりあえずお酒以外の交易品を差し出すも、
それらはしょっぱいお金にしかなりません。
後にネットで調べて知ったことですが、
インドでも宗教的な理由によって飲酒が禁じられている場合があるそうです。
キングフィッシャーなんて有名な銘柄はありますし、バーも街中にあるけれど、
禁じられてない場所でも、あまり堂々とお酒を飲める土地柄ではないとか……。
もっと早くに調べておけば。後悔先に立たずといいますが、まさしくです。
[4回]
もうどーしようもなく、落ち込んでしまった私に、唯一の朗報が。
「船ができました!」とAさんの声。
出来上がった船と引き換えに、お金を渡そうとするもAさんは受け取らず、
「そのお金で次の船を買ってください」と言ってくださいました。
船体代だけでもと言うと、それは副会長さんが用意したものだから、
副会長さんに渡してほしい、と。
心のメモ欄にしっかり書き込みつつ、渡された船をさっそく見てみます。
↑作っていただいた巡航型軽クリッパー
……え? えええっ!?
特殊強化って何!? 途中で「船体が黒でもいい?」って訊かれて、
「憧れでしたのでぜひ」って答えたけど、
それって裁縫で服を作るときみたいにどの色に染めるか決めるんじゃなくて、
船体の素材に夜戦仕様の特殊な木材を使うってことだったの!?
なんか5段階目まで強化してあるよ!?
知らないスキルみたいなのが追加でついてるし、
冒険でも戦闘でも扱いやすい設計になってる!!
船を新造するときの値段は調べていましたが、
それ以外は、造船依頼をする場合の相場しか調べていなかった私。
それでも、この船に大金がかけられていることだけは想像がつきました。
こんなにすごい船に、
今日だけでどれだけミスをしたかわからない私なんかが乗っていいのだろうか。
そんな悩みが頭をかすめましたが、今の私にできることはそう多くはありません。
「いつか、冒険者のスキルでお役にたちます」と精一杯の約束をし、
船についてのお話を少ししてから、Aさんとカリカットで別れました。
早くレベルを上げて、この船だけには早く乗らなければ。
だって、この船にはAさんの優しさや思いやりがいっぱい詰まってる!
途中、何度かガレーさんに拿捕されたり、
キャラックに似た形の大きな船に撃沈されたりしながらも、
着実に港にたどり着き、少しずつ経験値を貯めていきます。

↑アフリカのとある村
依頼もひとつだけこなしましたが、ゴア沖で何度も沈められて
レベル32になる前に今の船が壊れてしまいそうだったので、それ以上の依頼を受けるのは断念。

↑依頼で行った、ゴアの北にある上陸地点
インドの北のほうなんだけど、サバンナっぽい印象を受けました
インド近辺では気候のせいか、船員が水を消費する量がいつもより多く、
その分の水で船倉が圧迫されていましたが、
コショウや紅茶、その他の名産品もできるだけ積み込みます。
(売れなかったお酒はケープで売却し、ダイヤモンドやゼラニウムに変えました)
スワヒリ語を覚えておらず、しかもそれはEUでしか覚えられないということで、
アフリカ東岸では苦しい補給をしながら進んでいましたが、
そこでAさんから思いもよらぬTELL(個人へのチャットメッセージ)が入りました。
「さっきの船、ちょっと作り直してみました」
な、なんですってー!!!!
だって、船は私の手元にあるんですよ!?
それを作り直したってことは、パーツをもう一度集めなおして自己負担で作ったってことですか!?
あの、あの、私本当にヘボだってことが、今日だけで何度も証明されたんですよ?
そんなに親切にしていただく価値も理由も、今の私にはないと思うんです。
これは卑下とか謙遜じゃなくて、本当のことなんです。
私はまだ、この世界のことも理解しきれていないし、
Aさんのようなプレイヤーの役に立つなんて、遠い先のことです。
目標は胸に刻みましたが、ネットゲームでは先駆者に追いつくことは
そう簡単なお話ではない。
もちろん、プレイヤーの腕前や効率への嗅覚があれば話は別ですが、
多くのプレイヤーがMMOを題材にしたゲームや小説の主人公みたいになれないのは
今さらここで証明するまでもないでしょう。
しかしそれは、どれもAさんの優しさに対して投げるべき言葉ではありません。
いくつかのやり取りをして謝意を述べ、先ほどまでとは違った意味で動揺しつつも、
進路をリスボン、そしてロンドンへ取ります。
インド洋以外でも何度か敵襲があったり、嵐に遭ったりしたので
ロンドンへ辿り着いた時には、船の耐久がずいぶん減ってしまっていました。
冒険者レベルは1つ上がり、32まで経験値はあと2000ちょっと。
ともかくも、運ぶのがつらくて仕方なかった積み荷をロンドンの交易商へ卸します。
嵐には見舞われましたが、火事やネズミの被害にも遭わず、
商人のレベルアップにつながったのは良かったの、かな。

↑特筆すべきはコショウ(上段一番左)と紅茶(同じく右から2番目)のお値段。
特にコショウは3ケタだったものが5ケタになっています。
赤字かもと思っていた少々お高めのダイヤも充分な黒字に。
「どうせ乗るんだったら、いい船に乗ってもらいたくて。もう作っちゃったから受け取って」と
もったいないお言葉が添えられた巡航型軽クリッパーは、
Aさんが次にログインするときに受け取ることにしました。
あれだけご苦労をおかけし、お金と手間をかけて頂いたものに乗らないというのは
単純なお話として申し訳ないし、なにより私の気持ちが許しません。
まずは、最初に作ってもらった軽クリッパーに乗りたい。
ブログを書く時間が少々長くなってしまいましたが、
今夜中には乗れるようになるはずです。
あと少し。早く乗らなきゃ。
最後になりましたが、気持ちのままに書いた長文をここまで読んでくださった皆さん、
上の通りの状況ですので、いつもよりなお至らない文章になっているかと思いますが、
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
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